用語集
あ行
- あき寸法
- ファスナーの上耳の先端部分から下止の部分までの寸法。ファスナーを開いたときの実際の長さのことをいいます。
- “アクアガード”
- 止水ファスナーの商標名です。
- “アクアブロック”
- ウェットスーツ用コイルファスナーの商標名。コード8CWT。止水ファスナーよりも防水性に優れています。
- アタッチメント
- ボールチェーンの接続部品の総称です。
- 頭合わせ
- スライダー2個付きの止製品。スライダーの頭が向かい合わせになっている特殊仕様です。
- 当て布
- 衣類をアイロン掛けする際、熱によるエレメントの変色や変形を防ぐため、直接アイロンが接触しないようにあてる布のことをいいます。
- アンチニッケル
- Eco‐Texなどの各種基準をクリアする範囲内でニッケルが使われている、あるいは完全に使われていないファスナーです。特殊仕様「N-ANTI」で表現します。
- 移染
- ファスナーテープの染料が可塑剤、接着剤、油剤等との反応により製品本体を汚してしまうことです。また、エレメントカラーの色移りにも使われます。
- インジェクション
- 亜鉛合金をテープに射出成型したエレメントを持つファスナー。重厚なファスナーです。
- 上止
- 止製品、開製品、逆開製品などに付く部品で、スライダーを一番上まで上げたときにスライダーがファスナーから抜けてしまうことを防ぎます。金属や樹脂からできています。
- 上糸
- コイルファスナーの、テープとエレメントを縫い合わせる糸で、テープの裏側に見える糸です。
- 裏使い
- エレメントを裏向き(外側から見えない状態)にしてスライダーを通したコイルファスナー。通常のコイルファスナーは表使いであるため、エレメントとスライダー引手が表側にくるようになっています。裏使いの代表的なアイテムとしては“エフロン”や“アクアガード”があります。
- “エクセラ”
- エレメントを単体で研摩し、メッキをかけた後、テープに植え付けたファスナーの商標名です。摺動がなめらかで、高級感のあるファスナーです。鞄やアパレルに使用されます。
- “エバーブライト”
- エレメントを光沢研摩し、防錆処理を施した後、両面クリア塗装をしたファスナーの商標名です。光沢感と耐食性に優れています。
- エレメント
- ファスナーのかみ合う部分です。金属ファスナー(MF)は主に丹銅・アルミ・洋白、樹脂ファスナー(PF)では主にポリエステル、“ビスロン”ファスナー(VF)では通常ポリアセタールでできています。
- 往復開閉耐久試験
- ファスナーの横、縦に荷重をかけ、開閉耐久を調べる試験です。
- オートマチック
- 引手から手を離すと自動的にロックがかかり、引手を引っ張ることによってロックが外れるスライダーの機能です。通常は自動的にロックがかかっています。
- 表使い
- エレメントを表向き(外側に露出している状態)にしてスライダーを通したコイルファスナー。通常のコイルファスナーは表使いであるため、エレメントとスライダー引手が表側にくるようになっています。この反対を裏使いといいます。
- 織込みファスナー
- チェーンを作る際、テープを織ると同時に一緒にエレメントを成型し織り込み、作られるファスナー。65EY、“エフロン”などがあります。
か行
- かがり
- ズボン等を着脱する際に開口部に強い力がかかることから、補強のために縫い合わせた部分です。体にフィットするスタイルや股上の浅いズボンにはかならず必要です。
- カップリング
- ボールチェーンと他の部品を接続させるための部品です。
- 逆開(製品)
- スライダー2個付きの開製品です。下側からも開くことができるファスナーです。「ぎゃくびらき」または「ぎゃっかい」と読みます。ファッション性だけでなく、スキーウェアや丈の長いコートなどでは、ファスナーを閉じた状態で座った時のごわつきを解消できる機能性にも優れています。
- “グラデーション”
- コイルファスナーの縫合糸(下糸)に、レインボーカラーの先染糸を使用することにより、エレメント部がグラデーションに見えるファスナーの商標名です。
- “グラフィック”
- テープの部分に絵柄などをデザインした、ジャカード織テープを使用したファスナーです。ベース色と柄の色の2色が使用できます。
- 黒染
- 金属ファスナーのエレメント表面処理方法の一つです。
- 検針対応
- 通常、衣類は縫製後に忘れ針、折れ針等の検出のために検針機を通しますが、その際に、金属製の部品を使用しているファスナーは検針機に反応してしまいます。そこで、検針機に反応しないように開発された、特殊な工程を経たファスナーおよびその仕様のことを「検針対応」と呼びます。特殊仕様で「KENSIN」と付けます。KENSINファスナーは、日本紡績検査協会の規定しているNC-A基準を満たしています。
- コネクター
- ボールチェーンの接続部分です。
- “コンシール”
- スカートやブラウス、ワンピースに使用される、裏使い仕様(エレメントが見えない)が標準のファスナーです。閉じた時に表から目立たないのが特徴です。
さ行
- 下糸
- コイルファスナーの、テープとエレメントを縫い合わせる糸で、エレメント上に見える糸です。
- 下止
- 止製品に付く部品で、スライダーを一番下まで下ろしたときにスライダーがファスナーから抜けてしまうことを防ぎます。金属や樹脂でできています。
- 尻合わせ
- スライダー2個付きの止製品です。スライダーの尻が向かい合わせになっている特殊仕様です。
- ジャカード織
- テープにデザインを織込む製法です。
- 摺動
- ファスナーの開閉のスムーズさのことです。「しゅうどう」と読みます。
- 樹脂射出ファスナー
- “ビスロン”ファスナーのことです。樹脂をテープに射出成型したエレメントを持つファスナーです。材質には通常ポリアセタールを使用しています。
- 樹脂ファスナー
- エレメントが樹脂製のファスナー。モノフィラタイプ、押し出し成型タイプがあります。
- “ジョイロン”
- レールファスナーの商標名です。チェーンがPVC(塩ビ)製とオレフィン製のものがあります。
- 芯紐
- テープの、エレメントが付く部分の紐です。金属ファスナーでは芯紐部にエレメントが植え付けられ、“ビスロン”ファスナーでは芯紐部にエレメントが射出されます。また、コイルファスナーでは上下の縫合糸が芯紐の中で結び付くことでエレメントがテープに縫工されます。
- スライダー
- ファスナーを開閉する際に手で上下に動かして、エレメントをかみ合わせたり離したりするための部品です。大きく分けて胴体と引手の二つの部品から構成されます。おもにダイキャストかプレス品ですが、その他に樹脂製のものなどもあります。衣料の前立などにはロック機能を持つオートマチックスライダーを使用したり、用途・機能によってさまざまな種類が使い分けられています。
- スライダーカバー
- オートマチックスライダーの、引手を胴体に付ける(固定しておく)部品です。金属ファスナー(MF)と“ビスロン”ファスナー(VF)のスライダーでは、カバーがロックピンの役割も担います。
- スライダー胴体
- スライダーのボディです。左右のエレメントは頭(肩口)から入り、組み合わされて尻から出ます。
- 製品
- 完成品ともいいます。チェーンに上止や下止、スライダーを付けるなどの仕上加工を施したもので、通常この形態で出荷しています。仕上加工には開加工や止加工などがあります。また、製品出荷以外に、チェーン出荷もあります。
- セミオート
- スプリングにより引手の位置が固定され、引手を下げた状態でロックがかかり、引手を起こした状態でロックが外れるスライダーの機能のことです。
た行
- 単独エレメント
- 金属ファスナーや“ビスロン”ファスナーのように、1つ1つが独立して形成されているエレメント。一方、コイルファスナーのように、エレメントがつながった状態で形成されているタイプを連続エレメントといいます。
- 縦糸(経糸)
- テープを構成する縦の糸です。
- 丹銅
- 銅合金。金属ファスナーのエレメントの材質として使用されています。
- チェーン
- テープにエレメントが付いた、加工仕上前の状態です。染色チェーン、生地チェーンがあります。
- 蓄光ファスナー
- エレメントに蓄光剤ルミノーバを練り込んだ“ビスロン”ファスナーです。放射性物質は含まれていません。
- 蝶棒
- オープンファスナーの開具の一部です。スライダーおよび箱に差し込む側のチェーンの、一番下に付いている部品です。
- テープ(ファスナーテープ)
- ファスナーの、衣類などに縫製する部分です。スタンダード品はポリエステル製です。
- 透明フィルム
- テープがほつれないようにテープ端に貼り付けるフィルムを補助テープといい、これに用いる透明なフィルムをさします。
- 特殊仕様
- スタンダードファスナーに、さまざまな仕様を付け加えるコードおよびその仕様です。用途によりさまざまなものが存在します。
- 止(製品)
- スライダーを下ろした際、下止によってスライダーが止まり、左右のテープ(チェーン)が離れないファスナー全般をさします。ズボン・スカートの前立、ポケット、鞄のほか、さまざまな用途に用いられます。この反対に、左右のテープが離れるファスナーを開(製品)といいます。
- 止水ファスナー
- コイルファスナーのテープ部に、ポリウレタンをラミネートし、撥水処理を施したファスナーです。“アクアガード”という商標名があります。
は行
- パッカリング
- ファスナーを縫製した際に、生地やファスナーに波打ち現象が起こることです。
- 箱
- 開具の一部で、蝶棒を差し込む箱状の部品です。
- 箱棒
- 開具の一部で、箱が付いている棒です。
- 引手
- スライダー胴体に付いているスライダーを引くときに手で持つ部分です。ほとんどがダイキャストですが、ポリウレタンなど樹脂製のものもあり、また形状もさまざまです。
- “ビスロン”
- 樹脂射出ファスナーの総称および商標名です。
- 開(製品)
- スライダーを一番下まで下ろすことで、左右のテープ(チェーン)を離すことができるファスナーです。おもに上着の前立に使用されます。蝶棒が右チェーンに付く右差(みぎさし)、左チェーンに付く左差(ひだりさし)があります。この反対に、左右のテープが離れないものを止 (製品)といいます。
- 開(金)具
- 「ひらき(かな)ぐ」と読みます。開製品の一番下に付いている部品で、ファスナーに開機能を持たせます。蝶棒・箱棒・箱より構成されますが、逆開製品においては蝶棒と箱棒のみです。金属や樹脂でできています。
- “ファスナーメイト”
- ファスナー専用スプレー式潤滑剤の商標名です。
- “フィンガード”
- エレメントの両側にヒレのついたファスナーの商標名です。金属ファスナーと“ビスロン”ファスナーがあります。ヒレの上をスライダーレールが通り、直接テープに触れないため、耐摩耗性があります。
- フリー(自由)
- 引手がどの位置・状態にあってもスライダーがロックされない機能、またはロック機能のないスライダーをさします。
- 紛体塗装
- 末状の塗料を静電効果により、金属に塗着させ、190℃前後の温度で焼付け形成することです。
- 縫合糸
- テープとエレメントを縫い付けるための糸です。コイルファスナーには、上糸・下糸の2本の縫合糸が使われます。
- 縫工
- コイルファスナーのテープとエレメントを縫い合わせ、チェーンにする工程です。
ま行
- マーチンデール法
- 一般織物試験方法で、耐摩耗性を調べる試験です。
- 前止
- 上止のことをいいます。
- 身頃
- 上着の部分で、袖に対する胴体の部分をさします。体の前にくる前身頃、後ろにくる後身頃があります。
- 務歯(ムシ)
- エレメントのことをいいます。ファスナーのかみ合う部分のことです。
- ムシ抜け
- ファスナーに限界以上の力がかかったために、エレメントがテープから抜け落ちることをいいます。
- “メタリオン”
- ポリエステルエレメントにメッキした、コイルファスナーの商標名です。金属エレメントの風合いを、樹脂の軽いエレメントで可能にしています。
- メタリックカラーファスナー
- エレメントにメタリック顔料を練りこみ金属色を表現した“ビスロン”ファスナーです。
- メタル
- 金属ファスナーのことです。大きく分けて普通金属、“YZiP”、“エクセラ”、インジェクションの4種類があります。
- モノフィラ
- 単繊維のことをいいます。おもに樹脂ファスナーのエレメントに使用されます。
や行
- 遊環下止
- 「ゆうかんしたどめ」と読みます。“コンシール”ファスナーに使用される上下に動く下止です。縫製品あき止まり位置より5mm程度上に移動させてとめる(加締める=かしめる)ことにより、スライダーの開閉による糸切れを防ぎます。
- 洋白
- ニッケル、銅、マンガン、亜鉛によって構成されるニッケル合金です。金属ファスナーのエレメントに使用されます。
- 横糸
- テープを構成する横の糸です。
- 横引強度
- ファスナーの一般的な強度を表し、数値が大きいほど強度があります。ファスナーを閉じた状態で、チェーンのかみ合う方向に対して一定速度(強度)でテープを引っ張り、テープもしくはエレメントがどの程度の力(ニュートン)で破壊されるかを測った数値をさします。
ら行
- リバーシブル
- 1枚の引手が回転レールに沿って移動できるもので、表裏いずれからも開閉できるスライダーの機能、およびそのスライダーのついたファスナーをさします。一般には、裏・表二通りの着方ができる服、すなわちリバーシブルタイプの腹(おもにジャケット)に使用されます。
- ループファスナー
- 片側のチェーンを折り返して閉じた、一本のチェーンからなるファスナーです。フードのほか、寝袋などに使われます。エレメントの形状が上下対称である“ビスロン”ファスナーもしくは両面“エクセラ”のみ可能な仕様です。
- “ルミファイン”
- 蓄光剤ルミノーバを使用した商品の商標名です。
- 連続エレメント
- コイルファスナーのように、つながった状態で形成されているエレメント。一方、金属ファスナーや“ビスロン”ファスナーのように、エレメントが1つ1つ独立して形成されているタイプを単独エレメントといいます。
英数字
- 2個付き
- スライダーを2個使うファスナーのことです。止製品の一種で、2つのスライダーの頭と頭が合う頭合わせ、尻と尻とが合う尻合わせの二つの仕様があります。
- CF
- Coil Fastener(コイルファスナー)の略です。樹脂ファスナーの一種で、通常、エレメントの材質はポリエステルです。
- MF
- Metal Fastener(金属ファスナー)の略です。エレメントの材質が金属製のファスナーです。丹銅、アルミ、洋白などがあり、また表面処理によって分けられます。ジーンズなど強度を求められる用途には、“YZiP”などもあります。
- PF
- Plastic Fastener(樹脂ファスナー)の略です。ファスナーの中で最も種類が豊富です。樹脂射出ファスナー(“ビスロン”ファスナー)は含みません。
- R耐久試験
- ファスナーを曲げた状態で横、縦に荷重をかけ、開閉耐久を調べる試験です。
- VF
- “Vislon” Fastenerの略。“ビスロン”ファスナー。樹脂を射出成型したエレメントを持つファスナーであり、スタンダードの場合、エレメントの素材はポリアセタールです。VF/VSタイプがあります。
